
再生医療とは
再生医療とはRegenerative
誰もが持つ自ら再生しようとする力を最大限に活かす治療法です。
病気やけがで傷ついた組織や臓器を、身体が持っている治癒力を活性化させ、新しい細胞や組織を作ることで修復を目指す治療法です。
身体の痛んだ部分や壊れた組織を元通りに近い状態に再生させる。それが再生医療という技術です。特に「幹細胞」という身体のさまざまな部分に順応し成長していく特殊な細胞を使用することが多く、損傷した部分を新たに作り直すことも可能になります。心臓病や脊髄損傷、失明、皮膚の再生など、これまで治療が難しいとされてきた分野にも応用が期待されています。将来的には、加齢や病気による身体の不調を大きく改善し日常生活の質を向上させる可能性が秘められています。

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幹細胞を取り出す
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培養する
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身体に戻す
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回復する
(イメージ)
再生医療の可能性Possibility
自然治癒の促進
損傷した組織や臓器を再生させることを目的としており、身体の自然治癒力を最大限に引き出す治療法です。薬物治療や外科手術では回復しきれなかった機能を修復し回復させる新しい分野での強い可能性を持っています。

患者さまご自身の細胞を使用する治療
幹細胞を用いる場合、患者さまご自身の細胞を使うことも可能です。移植後の拒絶反応を減少させ、免疫抑制剤の使用を最小限に抑えることができるため安全性が高まります。

長期的な効果
損傷した組織の修復や再生を促進するため、従来の治療法と比べて持続的な改善が期待されます。例えば心筋梗塞や神経損傷に対する治療では、根本的な修復を目指すことができ、再発のリスクが減少する可能性があります。

手術や薬物療法の代替
場合によっては外科的な手術や長期間の薬物療法に代わる選択肢となり得ます。例えば組織工学や幹細胞移植によって、臓器移植を避けることができるかもしれません。これにより患者さまの身体的負担や治療期間が短縮される可能性があります。

病気の根本的な治療
症状の緩和だけでなく、病気の根本的な原因にアプローチすることで治癒を目指します。例えば糖尿病やアルツハイマー病などの慢性疾患においても、損傷した細胞や組織を再生させることで、根治的な治療を目指すことが可能になります。

個別化医療の推進
再生医療の技術が進むことで、患者さまごとに最適な治療法を選択できる「個別化医療」が実現します。患者さまの遺伝子や病歴に基づいて最適な細胞や治療法を選択することができ、より効果的かつ安全な治療が可能になります。

新しい治療法の開発
既存の治療法では対処できない疾患や怪我に対しても有効な新しい治療法を提供できる可能性があります。現在の医療技術では治療が困難な神経疾患や心疾患に対しても再生医療が希望の光をもたらすかもしれません。

治療後の生活の質の向上
組織や臓器が再生されることで従来の機能を回復し、生活の質(QOL)が大きく向上することが期待されます。関節の再生によって痛みの軽減や可動域の改善が得られ、よりアクティブな生活が可能になります。
